下肢静脈瘤①
足首や膝の裏側の血管が、目立ちはじめ、気になるようになって1年くらい。
足首は、細い赤紫色の血管の筋が枝のようにとぎれとぎれに走っています。
膝の裏は、自分では全く気付かなかったのですが、子供に指摘されました。血管特有の色(青緑っぽい)で、上記と比べれば少し太めの筋がぐにゃぐにゃ見えます。
↑ my 足首 ↑ my 膝裏
これは何か病気?だんだん増えてるような気がするけど、まだまだ増えるかも!? などなど、心配+不安になり、何か改善する方法がないのか調べてみました。
血管の老化現象で動脈硬化がありますが、静脈も老化します。
静脈の老化が目に見えた病気の一つが下肢静脈瘤です。
女性や高齢者、立ち仕事の人に多く、30歳以上の6割に潜んでいる身近な病気です。
足のむくみやだるさ、かゆみの他、血管が浮き出てこぶのように膨れ上がるのが特徴で、年齢とともに増加する傾向があります。
◆ 種類 ◆
・伏在型静脈瘤
発生部位:足の付け根から太ももの内側、膝から足首にかけての外側、太ももの裏側
症状:足のむくみ、だるさ、進行すると皮膚の変色、湿疹、潰瘍
表在静脈で最も太い伏在静脈(直径4mm以上)の逆流防止弁が壊れて起こる
血管が浮き出てボコボコとしたコブになる
・側型枝型静脈瘤
発生部位:膝から下の部分
症状:静脈が皮膚の近くにあると目立つ、痛みなどの自覚症状や皮膚炎は少ない
伏在静脈から枝分かれした静脈(直径2~3mm)が拡張して起こる
末端の細い血管部分で起こるため、伏在型ほどは大きくならない
・網目状静脈瘤
発生部位:膝の裏や太ももの裏側
症状:静脈が青く網目のように見える、自覚症状はほとんどない
皮下の浅い所にある皮下静脈(直径1~2mm)の拡張
・クモの巣状静脈瘤
発生部位:さまざまな場所にあらわれるが特に太ももの表側や裏側、ふくらはぎ
症状:自覚症状はほとんどなく、重症化することはない
皮膚表面の毛細血管(直径0.1mm程度)の拡張
◆血管のしくみ◆ 動脈・静脈・毛細血管
心臓から送り出される血液を動脈を通り運ぶ
↓
動脈の先の毛細血管を通して各細胞に酸素や栄養を届ける
↓
静脈は細胞で不要になった二酸化炭素や老廃物を肺や腎臓に運び、心臓へ戻る
重力に逆らいながら血液を、下半身から上半身へと送り出しているのがふくらはぎや太ももなどの筋肉の収縮運動です。
歩いたり、足首を動かしたり、屈伸したりすると、筋肉が収縮と弛緩を繰り返し静脈を圧迫し血液を押し上げます。押し上げた血液が下に戻ってこないように、逆流防止弁(静脈弁)が付いていますが、血液が心臓に向かっている時に開き、重力の影響で下方へ逆流しそうになるとせき止めるしくみになっています。
下肢静脈瘤は静脈弁がうまく働かなくなったり、壊れることにより血液が弁周囲にある静脈にたまってしまうことにより発生します。
加齢と共に筋肉量が減り、衰え、静脈の働きが悪くなることが原因ですが、重力によって足の静脈にかかる圧力が高まるため(圧力がかかると静脈弁が破壊)立ち仕事の人、妊娠・出産により下半身に強い負荷がかかった40歳以上の女性の2人に1人は下肢静脈瘤があるといわれています。
◆予防策◆
・運 動 (ふくらはぎの筋力強化・足首を大きく動かす運動)
・食 事 (ビタミンB群、ビタミンD、ビタミンC、ビタミンE 他)
・生活習慣(座り方、ハイヒールや締めつけ下着×)
次回、予防策について個別に紹介します。
私の足首と膝裏は自己判断ですが、クモの巣と網目っぽいです。